内容説明
歴史観と政治観。神・仏・天など超越的なものと人間との関係、普遍と特殊との関係、その両者をとらえる視点により、中世の人々の思想的営為を追究した研究。
目次
1 歴史観(日蓮の歴史観―その承久の乱に対する論評をめぐって;中世神道家の歴史思想―慈遍の「救済史」の構想をめぐって;『神皇正統記』の歴史観;『梅松論』の歴史観)
2 政治観(鎌倉武家政権と政治思想;南北朝期の公家の政治思想の一側面―北畠親房・二条良基における儒教的徳治論への対応をめぐって;中世神道における国家と宗教―慈遍の日本神国観をめぐって;夢窓疎石と初期室町政権;室町政権の確立・完成と政治思想―足利義満治世期をめぐって)
付論 『梅松論』の著者と夢窓・親房
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- 和書
- 直江兼続史跡探訪