内容説明
中国経済減速の懸念が高まる一方、ASEAN経済は堅調な成長を遂げている。中国との連携を深化させることでASEAN経済は次の発展段階へと進みつつある。経済規模は2025年にも日本を超えると見込まれ、こうした変化を正確に把握することが、日本企業の長期的な成長に必要不可欠である。ASEANの専門家が緊密化する中国関係を多角的に検証!
目次
米中対立下のASEAN―均衡戦略の現状と展望―
第1部 経済統合(ASEAN中国自由貿易地域(ACFTA)をインフラに南進する中国
緊密化する中国とASEANの貿易
中国企業の対ASEAN投資の現状―ASEANが「最大の投資先」に―
ASEAN金融統合の展望―中国、そして日本とどう付き合うか―)
第2部 経済協力(「一帯一路」とメコン協力の実態;ASEANのエネルギーとラオスにおける電力事情―ASEAN各国の多様性と環境・経済発展のジレンマ―;カンボジアに対する中国の影響力―経済的プレゼンスと話語権―;中国・ASEANの経済展望と日本の稼ぐ力)
著者等紹介
石川幸一[イシカワコウイチ]
1949年生まれ。東京外国語大学外国語学部卒業。ジェトロ海外調査部長、国際貿易投資研究所研究主幹、亜細亜大学アジア研究所所長・教授を経て、現在、アジア研究所特別研究員。国際貿易投資研究所客員研究員
大泉啓一郎[オオイズミケイイチロウ]
1963年生まれ。京都大学大学院農学研究科修士課程修了。京都大学博士(地域研究)。民間シンクタンク(三井銀総合研究所、日本総合研究)などを経て、現在亜細亜大学アジア研究所教授。主要著書に『老いてゆくアジア』(中公新書、2007年、第29回発展途上国研究奨励賞)、『新貿易立国論』(文春新書、2018年、第35回大平正芳記念賞特別賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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