内容説明
世界の脱炭素化をリードしようとする欧州、そこに欧州エネルギーの脱ロシア化の苦脳が始まった。何がその自動車産業集積地・中欧で起きているのか。欧州グリーンディール推進枠でEUがEV化を支援する中、ドイツ主導のグローバルバリューチェインに統合しながらも対抗する在中東欧自動車メーカー。現地日系メーカーのEV化の模索も始まる。
目次
序章 欧州におけるEV化―テクノロジー、制度構築、転換プロセス、GVC変容
第1章 EUのEVシフト支援策
第2章 欧州自動車産業の「脱炭素」化と中東欧
第3章 中欧諸国の自動車産業における貿易構造と国際分業
第4章 車載電池大国としてのポーランドの新たな位置―「欧州バッテリー同盟EBA」と「2020年電池規則案」の下での位置づけ
第5章 ポーランドにおける多国籍自動車メーカーの進出と電動化への対応
第6章 チェコの自動車産業とEV生産
第7章 中東欧地域におけるEV革命―ハンガリーと日本自動車企業
第8章 ロシア自動車産業の現在地
著者等紹介
池本修一[イケモトシュウイチ]
一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程単位修得退学、旧チェコスロヴァキア大使館専門調査員、日本総合研究所研究員、ロシア科学アカデミー中欧数理経済研究所客員研究員、ケンブリッジ大学客員研究員などを経て日本大学経済学部教授
田中宏[タナカヒロシ]
京都大学大学院経済学研究科博士後期課程単位習得退学、博士(経済学)。現在立命館大学社会システム研究所上席研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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