内容説明
中国の急速な台頭に直面する米国主導の国際通商秩序。パワーバランスの急速な変化が、国際レジームにどのような影響を与えるか。従来の国際関係論が注目していなかった点について、米中のWTO、G20等の国際通商を巡る角逐を事例に論じる。中国の台頭、ロシアのウクライナ侵攻等、国際秩序が大きく揺らぐ中、秩序の再構築の方向性を示す。
目次
序章 中国の急速な台頭と米国を中心とする国際通商秩序
第1章 分析の前提としての理論的枠組
第2章 背景と構造、中国のWTO加盟と加盟後の急速な経済成長
第3章 中国の急速な台頭後の国際通商交渉にみる秩序の変化
第4章 WTOの制度にみる秩序の変化
第5章 新たな国際通商合意形成の取り組みにみる秩序の変化
第6章 秩序の再構築
著者等紹介
西脇修[ニシワキオサム]
前政策研究大学院大学特任教授、政策研究大学院大学政策研究院シニア・フェロー、経済産業省貿易経済協力局戦略輸出交渉官。1969年東京生まれ、1993年東京大学法学部卒業、1997年タフツ大学フレッチャー法律外交大学院修了(MALD)、博士(政策研究)(政策研究大学院大学)。1993年通商産業省(現経済産業省)入省。三重県農水商工部産業支援室長、内閣官房東日本大震災復興対策本部事務局企画官、貿易経済協力局安全保障輸出管理国際室長、通商政策局通商機構部参事官(ルール)・国際経済紛争対策室長、同参事官(総括担当)を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 電子書籍
- シチュエーションズ 「以後」をめぐって…