内容説明
科学と哲学との対話が経営学の未来を拓く!過去4世紀における科学と哲学の諸相からフォレット経営思想を問う。すると、そこに「一人称の経営学」という解釈学的な方法が浮かび上がる。現代の経営学は科学色を強めるが、本書は科学志向の「三人称の経営学」と哲学志向の「一人称の経営学」との建設的対立を目指す。プラグマティズム的に言えば、これからの経営学に必要なのは両者の対話である。
目次
解釈学的経営思想の視座
第1部 フォレットの基本的スタンス(フォレットの生涯とその時代;フォレット経営思想における組織と管理の基本概念)
第2部 フォレットの哲学的基礎(フォレット経営思想とドイツ観念論哲学―フィヒテ、ヘーゲルとの関連;フォレット経営思想とプラグマティズム―ジェームズとの関連;フォレット経営思想と有機体論―ホワイトヘッドとの関連)
第3部 フォレットの経営思想と解釈学(フォレット経営思想の解釈学的特性―機能の概念をめぐって;フォレット経営思想とコミュニタリアニズム;フォレット経営思想と物語論;物語論的経営思想の世界観;解釈学的経営思想の現代的意義)
解釈学的経営思想の展開
著者等紹介
杉田博[スギタヒロシ]
1970年茨城県つくば市生まれ。1993年専修大学経営学部卒業。1995年専修大学大学院経営学研究科修士課程修了。1999年明治学院大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。石巻専修大学経営学部専任講師、助教授、准教授を経て、2013年同教授。専攻分野:経営組織論、経営管理論、経営学史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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