内容説明
大量生産とはかけ離れた生産方式を特徴とする航空機産業。その経営・競争戦略を、技術波及効果と戦略的提携という2つの視点を軸に分析。大手各社は、独占禁止法制、産業育成政策、環境政策等の変遷のなかで、どのような経営戦略を展開してきたのか。三菱スペースジェットの開発・量産までの苦闘やホンダジェットの成功にも触れ、世界の航空機産業を俯瞰する。
目次
産業組織としての航空機産業の特徴
航空機産業における戦略的提携
戦略的提携と技術波及効果の経済学的考察
航空機産業におけるフラグメンテーションのあり方
ボーイング社の競争戦略、特に日本企業との提携
エアバス社の競争戦略
エンブラエル社の競争戦略
ボンバルディア社の競争戦略
日本の航空機産業における競争戦略
その他の国々の競争戦略
航空機産業と独占禁止法
航空機産業と国の産業政策
航空機産業と環境経営
中型航空機製造の経営戦略
航空機産業の周辺産業
著者等紹介
閑林亨平[カンバヤシコウヘイ]
1955年7月3日神戸市生まれ。大阪大学経済学部を卒業、株式会社トーメンに入社、航空機部門に配属。その後、鉄鋼関連の製造業、地理空間情報コンサルタント会社、ジェトロ専門家を経て、現三菱商事テクノスに勤務。中央大学大学院修了、経営学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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