内容説明
フランス史の大家が書いたラグジュアリー論!ルイ・ヴィトン、ディオール、シャネル、バカラ、クリストフル、ドンペリ、マルゴー、ロマネ・コンティ…はフランスでどのように誕生し、いわばフランス・ブランドとして現代までどのようにして一定の名声を確立し、保持してきたのだろうか。そして今後それはどこへ向かおうとしているのか。本書はまさにこうした問いに答えようとするものである。
目次
第1部 経済と社会のなかのラグジュアリーの位置―その変動(フランスの産業装置のなかのラグジュアリー産業;手工業と大資本の間―ラグジュアリー産業における生産構造と労働組織;ラグジュアリー、権力、社会;芸術と産業の間のラグジュアリー産業)
第2部 ラグジュアリーのカテゴリー(守勢に立つ食卓の芸術;綺羅星のように輝く高級ファッション;香水と宝石;ラグジュアリーの消費―食の芸術;ラグジュアリーの消費/居住 ほか)
著者等紹介
ベルジュロン,ルイ[ベルジュロン,ルイ] [Bergeron,Louis]
1929‐2014年。フランスの高等師範学校(´Ecole Normale Sup´erieure)を卒業後、社会科学高等研究院(EHESS)の歴史研究所(CRH)などで教鞭をとる(1986年からは同歴史研究所所長)。パリの歴史やフランスの産業史について造詣が深い。晩年はフランス内外の産業考古学研究をリードし、考古学情報連絡委員会や国際産業遺産保存委員会の会長を務める
内田日出海[ウチダヒデミ]
1971年、熊本県立済々黌高校卒業。在フランス日本国大使館(外務省専門調査員)、東京国際大学経済学部での勤務を経て、成蹊大学経済学部教授、早稲田大学非常勤講師。経済学修士(早稲田大学)、歴史学博士(ストラスブール大学)。専門はフランスを中心とするヨーロッパの社会経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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