内容説明
21世紀初頭の世界を震撼させたサブプライム危機、ユーロ危機というグローバル金融危機の原因は、金融自由化の進展とともに形成された「グローバル・ユニバーサルバンク」という欧米大手銀行のビジネスモデルが「変質」したことにあった。ポスト金融危機において金融規制が大幅に強化させるなか、欧米やアジアの大手銀行の将来の姿を展望する。
目次
第1章 グローバル・ユニバーサルバンク化した欧米大手銀行
第2章 2000年代のクレジット・ブームとグローバル・ユニバーサルバンク
第3章 グローバル・ユニバーサルバンクから21世紀型OTDモデルへの変質
第4章 21世紀を揺るがせた金融危機―サブプライム危機とユーロ危機
第5章 新たなゲームのルールの下での欧米大手銀行の行方
第6章 台頭するアジアの大手銀行
第7章 グローバル銀行業界の展望
補論(参考資料) 個別銀行の概要
著者等紹介
新形敦[ニイガタアツシ]
みずほ総合研究所(株)経済調査部上席主任研究員。1995年東北大学経済学部卒業、97年東北大学大学院経済学研究科修士課程修了、同年富士総合研究所(現みずほ総合研究所)入社。2000年在米日本国大使館(外務省出向)、2003年みずほ総合研究所ニューヨーク事務所、2009年同金融調査部、2011年同金融ビジネス調査室等を経て、2015年4月より現職。専門は金融機関経営分析、国際金融、日米マクロ経済。経済学博士(中央大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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