内容説明
2000年代前半、日本、中国、韓国、そしてインド、アメリカ、豪、NZが、ASEANを巡るFTAで激しいパワーゲームを展開した。アジアの通商環境は激変し、TPP、ASEAN経済共同体(AEC)、RCEPと大市場統合時代へ向かう中で、日本企業の活路はどこにあるのか。ASEANが抱える成長の死角から、TPP、AEC、RCEPの展望までを網羅した、ビジネス関係者、学生、専門家から政府関係者まで必読の1冊。
目次
第1部 東アジア統合の黎明期―ASEANを軸にFTA網が急拡大(中国、政治・安保・経済で「微笑みの南進」を開始;後手に回った日本の東アジア戦略;当初は日本よりも「FTA後発国」だった韓国;インド、中国への対抗でASEANとのFTAを猛追;米国、アジア太平洋地域をメガFTAで囲い込みへ;TPP、RCEP交渉が始動、東アジア大統合時代に)
第2部 東アジア大統合時代、ASEANで挑む日本企業(GATT/WTO時代からFTA時代へ、変わる日本の投資パターン;FTAを軸に進む拠点再編とサプライチェーンの再構築;FTA網の多層化で拡大する機会と規則の複雑化;事業環境改善に挑むASEANの日系産業界;ASEAN統合に備えメコンの活用に踏み出す企業)
第3部 東アジア大統合の展望―TPP、RCEP、AECのメガFTAの将来図(「緩やかな共同体」ASEANの死角;ASEAN経済共同体(AEC)の実態
東アジア大統合時代へ―TPPとRCEP、動き出したメガFTA)
著者等紹介
深沢淳一[フカサワジュンイチ]
1987年、読売新聞入社。主に経済部で通産省(現経済産業省)、大蔵省(現財務省)、経済企画庁(現内閣府)、外務省、経産省、国交省、民間総括キャップ、官庁総括キャップなどを担当し、経済部次長、国際部次長など。この間2001~2004年にアジア経済特派員としてシンガポール支局をベースにASEAN、中国、インド、韓国経済をカバー。2010~2013年にバンコク支局でアジア総局長として東南アジアの政治経済、安全保障を中心にバンコク騒乱、タイ大洪水、ミャンマー民主化など取材
助川成也[スケガワセイヤ]
1969年、栃木県大田原市生まれ。九州大学大学院経済学府博士後期課程在学中。中央大学経済研究所客員研究員、国際貿易投資研究所(ITI)客員研究員、神田外語大学非常勤講師(所属は日本貿易振興機構(ジェトロ)企画部事業推進班)。1998~2004年、2010~2013年の2度に亘ってタイ・バンコクに駐在(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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