内容説明
年内妥結かそれとも標流か。正念場を迎えたTPP交渉。日米をはじめ交渉参加12カ国はセンシティブな問題をめぐり激しく対立。関税撤廃。知的財産権、国有企業規律、投資(ISDS条項)、環境など難航する交渉分野の主な争点は何か。合意への道筋をどう付けるのか。本書は、TPPの背景と交渉分野における主要な論点を取り上げ、攻めと守りのTPP交渉を検証。
目次
第1部 総論(メガFTAsの潮流と日本の対応;TPPと農業立国;TPPと東アジア経済統合;TPPと中国の参加問題;転換期を迎えた韓国のFTA戦略とTPP参加)
第2部 各論(分野別)(物品市場アクセスとセンシティブ品目;国内産業の保護に配慮したFTA規定―繊維製品の原産地規則・諸制度を例として;知的財産権問題の争点―著作権と商標権;医薬品とTPP;TPP交渉における政府調達の論点;投資とISDS条項―米韓FTAから得られる知見;TPPと競争政策の焦点:国有企業規律;TPPとサービス自由化―越境サービス、一時的入国、電気通信を巡る論点;金融サービス分野交渉―日本の立ち位置;TPPと環境規律―産品非関連PPMルールの導入は可能か)
第3部 総括(TPP交渉と日本の通商戦略)
著者等紹介
石川幸一[イシカワコウイチ]
1949年生まれ。東京外国語大学外国語学科卒業。ジェトロ国際経済課長、国際貿易投資研究所研究主幹等を経て、亜細亜大学アジア研究所所長・教授
馬田啓一[ウマダケイイチ]
1949年生まれ。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、杏林大学総合政策学部/大学院国際協力研究科教授
渡邊頼純[ワタナベヨリズミ]
1953年生まれ。上智大学大学院国際関係論専攻博士課程修了。大妻女子大学教授、GATT事務局、外務省参事官、同参与等を経て、慶應義塾大学総合政策学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
無識者
coolflat
くりりんワイン漬け