内容説明
近年の状況を見ると、海外進出企業は集中のメリットを優先し、リスク分散をはかる必要を軽んじていた感がある。日本企業はASEANとりわけメコン地域への投資の比重を増やす行動が起きつつある。本書では一大経済圏となりつつあるGMS(拡大メコン経済圏)で、日系グローバル企業を中心に産業の集積と分散がどのように起きているかを論じている。
目次
序章 課題と分析枠組み
第1章 地域統合とサブリージョナル化
第2章 加速されたメコン地域開発
第3章 貿易面からみたASEANとGMSのダイナミズム
第4章 ASEANにおける直接投資に関する分析―日本、中国による投資を中心に
第5章 日系グローバル企業の戦略とGMSにおける産業の集積・分散
第6章 産業の集積と分散の諸条件
終章 結論と課題
著者等紹介
春日尚雄[カスガヒサオ]
1957年生まれ、福井県立大学地域経済研究所教授。慶應義塾大学経済学部卒業、カリフォルニア大学大学院政治学部修士課程修了後、電機部品メーカー代表取締役社長などを歴任。亜細亜大学にて博士(経済学)を取得後、2013年より現職。アジア・ASEAN経済、メコン地域開発、インフラと企業立地行動が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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