内容説明
ユーロ危機の再発防止をめざすはずのユーロ銀行同盟。だが内実は真逆。通貨は一つ、財政はバラバラの寄せ木細工のユーロ体制。その銀行同盟には中枢・周縁諸国間の対立を煽る金融上の地雷が充満。これまでサブプライム、リーマン、ユーロなど一連の世界的金融危機を活写してきた著者。今回は、危険がいっぱいの銀行同盟の不都合な真実を抉り出す。
目次
第1章 危険がいっぱいのユーロ銀行同盟
第2章 穴だらけのユーロ銀行同盟―脚のそろわない三脚テーブルが銀行同盟
第3章 ドイツのユーロ銀行同盟に対する姿勢―ユーロ圏の盟主は銀行同盟に実質上、反対
第4章 ECB総裁ドラギのマジック―二〇一二年夏のユーロ崩壊危機を阻止したドラギの巧みな戦術とターゲット2不均衡問題
第5章 ユーロ圏と米国の金融システムの効率性の差
第6章 異形の中央銀行ECB―一般の中央銀行の内実をすべて欠いている「中央銀行」の解剖
第7章 ユーロ銀行同盟を導入しても危ういユーロ・レベルの金融危機対策
著者等紹介
米倉茂[ヨネクラシゲル]
経済学博士(東京大学)。1950年、鹿児島県生まれ。83年、東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。87年、佐賀大学経済学部助教授。98年、同学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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