内容説明
過去のアジア経済発展論には、アジア各国論に終始し、恣意的に選択したアジア経済に欧米理論を応用するだけの説明方式がしばしば見られる。そうしたやりかたに飽き足らなさを感じる人たちに、対象とするアジア諸国の共通項は近代化=工業化であるとみなし、その共通項を追求するアジア諸国を対象に、新たなアジア経済発展論を展開するものである。
目次
離陸から持続的成長へ
アジアの地域経済統合:東アジア共同体への道
アジアの経済発展と直接投資
アジアの通貨と金融市場
アジアの科学技術と科学技術政策
アジア諸国の工業化と環境問題
韓国:持続的成長への課題
台湾:経済発展の特徴
シンガポール:政府主導の経済発展とその課題
マレーシア:工業化の変遷と格差問題
タイとベトナムの経済発展
フィリピン経済:持続的経済発展への課題と可能性
中国:経済大国への歩み
インド:先進国への挑戦
著者等紹介
長谷川啓之[ハセガワヒロユキ]
現職、アジア近代化研究所(代表)、日本大学名誉教授。専門、アジア経済論、経済政策論、理論経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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