内容説明
新しい科学方法論Critical Realismに依拠した「構造的支配―権力パラダイム」は、既存企業支配論の中心論点である「選出する権力」と「占有する権力」を批判的に摂取しつつ、既存理論が補足できなかった限界点を乗り越えた統一的パラダイムであるとともに、現在のコーポレート・ガバナンス論の基礎理論も提供してくれるものである。
目次
第1部 企業支配論における三つのパラダイムと方法論的立場(既存パラダイムと経験的実在論;構造的支配‐権力パラダイムと批判的実在論)
第2部 事例によるパラダイム比較(小規模個人企業における権力分析―資本家「支配」の根拠;閉鎖的所有構造企業における権力分析―経営者「支配」の根拠1;開放的所有構造企業における権力分析―経営者「支配」の根拠2)
第3部 構造的支配‐権力パラダイムの優位性(既存パラダイムの有効性と限界点;構造的支配‐権力パラダイムの優位性)
著者等紹介
坂本雅則[サカモトマサノリ]
1973年大阪に生まれる。1996年慶應義塾大学経済学部卒業。1998年早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了。2002年京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。現職、龍谷大学経営学部専任講師。京都大学博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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