内容説明
本書は現代経営学を基礎づけるバーナード理論の解明(解釈と展開)を試みているが、それに終わらない。これを縦糸(手がかり)にして、経営学を自然ないし生命から立論する、あるいは生命の意味から経営学を書き直すという横糸を編み込み、地球環境問題をも視野に収めた「意味と生命の経営学」とでもいうべき経営理論の構築をめざしたものである。
目次
意味と生命システム―経営環境倫理の確立を求めて
第1部 バーナードの思想(人間協働の物語―バーナードの人間観と協働観;人間協働の展開―バーナードの組織観・管理観 ほか)
第2部 バーナードの方法(近代科学知を超えて―バーナードの方法;組織把握の次元と視点―方法的挫折か、未完成か ほか)
第3部 バーナード理論の諸問題(協働システムと組織概念―バーナード理論における概念構成;組織の境界―組織概念の再検討 ほか)
第4部 現代経営学とバーナード理論(組織と意思決定―現代経営学にバーナードが問うもの;戦略経営パラダイムの展開―戦略論者の経営認識とバーナード理論 ほか)
意味と生命の経営学―社会的責任と地球環境問題
著者等紹介
庭本佳和[ニワモトヨシカズ]
1946年中国大連市生まれ(1947年引き揚げ)。1969年関西大学商学部卒業。1975年関西大学大学院商学研究科博士課程単位取得。2001年大阪商業大学教授、流通科学大学教授を経て甲南大学経営学部教授。専攻分野は経営組織論、経営戦略論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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