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出版社内容情報
国ぐにに害をおよぼす魔法のきつね、これを退治する関東武士たちとの戦い。那須野原に伝わる「殺生石物語」。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
58
殺生石の伝説を絵本にしたもの。味わいのある大川悦生さんの語り口、赤羽末吉さんの描く九尾の狐も迫力満点。狐が化けた玉藻前の表情の妖しいこと。ふたりの紡ぐ世界観に引き込まれます。子供にはちょっと難しい言葉もあるけれど、ぜひこういう物語にも触れてほしい。2022/01/30
とよぽん
52
那須野原の殺生石の伝説・・・何とスケールの大きな、アジアの歴史を織り交ぜながらの物語。栃木県にある「殺生石」から地元の人が作った民話の想像力豊かな絵本だ。絵が赤羽末吉さんであり、出会えて良かった。永久保存を希望!昭和43年第1刷で、50年以上前の作品だ。表紙の、尾が9つに裂けているきつねの絵が生々しく不気味。占い師あべのやすなり、どんな力をもっているのか不思議な存在だった。2021/10/28
yomineko@ヴィタリにゃん
50
みかどの病気は九尾の狐のせいだった。占い師のやすなりが言うには、とんでもない狐がいたという。金色のフサ毛で九尾。中国やインドでも悪の限りを尽くしていたが、とうとう日本にもやって来てしまった。手を尽くしてようやく退治したが、那須野が原で殺生石として残り、毒煙を吐き出しているという。2024/04/20
pocco@灯れ松明の火
17
九尾の狐:この妖怪は女に化けて世を荒らした話。日本だけでなく、インド・中国まで飛んでいく妖怪。那須野の天皇に嫁いだ玉藻前が九尾の狐。最後は毒石となり、殺生石と呼ばれる。2012/05/06
ひめありす@灯れ松明の火
16
能楽『殺生石』の内容を子供向けに要約した昔語り。インパクトある筆遣いで描かれたきんいろのきつねが、いかにも悪そうで良いです。子供向けですが、大人が読んでも十分に楽しく、そして怖い。時を翔けるスペクタクルロマンです。2011/09/25