内容説明
規制撤廃の典型、米国航空輸送産業を究明!規制前史から最新の現状までの軌跡について、論議を踏まえ徹底的に検証。市場の構造と変化、戦略のダイナミズム、LCCの展開、小地域サービス保護政策、競争政策、国際オープンスカイとの相互関係を含む多面的分析により、米国国内航空政策の特質と構造について新たな視点から究明する労作。豊富な資料を駆使した系統的な研究の集大成。
目次
米国航空政策の基本的特質と分析の課題
第1編 航空産業における規制政策の形成・展開過程と規制緩和の成立(規制前史と公益事業型規制の成立過程;航空規制政策の展開と航空規制緩和法の成立)
第2編 規制緩和下の市場変化と競争戦略のダイナミズム(規制緩和後の市場変化と企業の戦略的適応、および市場成果;規制緩和とLow Cost Revolution―サウスウェストの戦略モデルを事例として)
第3編 規制緩和下のEASと労使関係の展開―保護規定との関連において(小地域における航空サービスとEASおよびパイロット・プログラム;労使関係の展開とESOPによるコーポレート・ガバナンス)
第4編 オープンスカイと国際航空政策―国内規制緩和との相互関連と異同(オープンスカイ政策の展開と国際航空レジームの変容)
第5編 規制緩和下の競争制約、不公正競争と競争政策(企業合併・統合および略奪的価格設定と競争政策;混雑空港のスロットおよびゲートの支配と競争政策;流通取引と不公正競争―情報化の進展とCRSおよびGDSをめぐる問題を中心として)
日本における航空政策の展開と検証―米国との比較を視点として
著者等紹介
塩見英治[シオミエイジ]
1947年福岡県に生まれる。1982年九州大学大学院経済学研究科博士後期課程退学。その後、中央大学経済学部助手、中央大学経済学部専任講師、中央大学経済学部助教授を経て、1993年4月~1995年3月ブリテッシュ・コロンビア大学客員研究員。1993年中央大学経済学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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