内容説明
21世紀初頭の世界経済を知識資本の本拠地アメリカと「世界の工場」中国を双頭とするスーパーキャピタリズムの段階と規定し、グローバル化の進展の中で多国籍企業の活動が海外子会社を通ずる企業内国際分業と現地の独立企業との企業間提携とを両輪として展開されるダイナミックな過程を縦横無尽に活写して、世界認識の転換を迫った待望の書。
目次
スーパーキャピタリズムの出現―21世紀初頭の世界経済の新相
第1部 スーパーキャピタリズムの双頭:アメリカと中国(アメリカのニューエコノミー;東アジア経済共同体とグローカリズム)
第2部 多国籍企業の海外子会社(価値創造と価値実現の空間的分離―ミシャレの海外子会社論;企業組織の発展段階とマトリックス調整―ストップフォード/ウェルズの海外子会社論;状況適合論の発展とネットワーク形成―ガルブレイスの海外子会社論;人的ネットワーク重視型アプローチ―バートレット/ゴシャールの海外子会社論;海外子会社の意義・役割・形態)
第3部 国際事業提携(国際事業提携の意義と基本形態;先進国多国籍企業と途上国地場企業の多様な結合関係―「TNC‐SMEリンケージ」論の含意と将来展望)
21世紀の透視図
著者等紹介
関下稔[セキシタミノル]
立命館大学国際関係学部教授(世界経済論、国際経済学)。経済学博士(京都大学)。1942年埼玉県生まれ。1965年早稲田大学第一商学部卒業。1972年京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。1972年山口大学経済学部講師(75年同助教授)。1981年立命館大学経営学部助教授(83年同教授)。1988年同大学国際関係学部教授(94~96年同学部長、理事、95~96年大学院研究科科長)。2004年~日本国際経済学会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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