内容説明
アジアの多くの国はいまだ発展から取り残され、格差はますます拡大しつつある。本書は所与条件から発展パターンの分類を試み、政治体制と産業政策の役割を実証的に分析し、アジア経済発展に新たな視点を与える力作である。
目次
経済発展の所与条件と発展パターン―アジアの発展を展望して
第1部 アジアの経済発展と政治体制(アジアの民主化と経済発展―実態と諸説;検証:成長決定の制度的要因分析;アジアの政治体制の転換とその背景)
第2部 経済発展と産業政策(アジアの経済発展と産業政策の展開;輸入代替工業化戦略と産業政策;途上国の輸出と経済発展:アセアンのケース;NIESの対外直接投資:韓国電子産業の海外進出;移行経済の産業政策:中国経済特区の役割)
第3部 国際経済環境の変化と途上国経済(外部経済要因のインパクトと途上国経済;アジア諸国の輸出不安定性と海外要因)
著者等紹介
太田辰幸[オオタタツユキ]
1939年鳥取県生まれ。1963年慶応義塾大学経済学部卒業。1974年慶応義塾大学大学院経済学研究科博士課程満期終了。現職、東洋大学教授。専攻、開発経済学、国際経済学。国際開発センター研究員、名古屋の私大を経て現職。この間、エール大学経済成長センター客員研究員、国連ESCAPコンサルタント、名古屋市立大学大学院経済学研究科非常勤講師、フルブライトASIR(Asian Scholar In‐Residence)プログラムによるGannon大学客員教授、ストラスブール大ルイーパスツール校応用経済研究所(仏)客員研究員等歴任
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