内容説明
本書は、1870年代の灯火としての石油流通から現在までの約130年間を対象に、わが国の石油流通システムの歴史的過程分析を行ったものである。この分析は、政府による規制、取引慣行、小売営業形態(業態)の3点に着目して行われ、真に効率的で効果的な石油流通システムの構築には公正な競争基盤の形成が不可欠であることを明らかにした。
目次
わが国の石油流通システムの生成と展開(石油流通システムの生成と流通取引の原型;石油流通機構の統制と変質;元売のチャネル構築と外貨割当制度 ほか)
わが国の石油流通システムの特質(元売マーケティング・チャネルの特質;ガソリン流通の系列構造;系列外流通と商標権問題 ほか)
ガソリン小売営業形態の進展とわが国の石油流通システムの方向性(アメリカの石油流通とガソリン小売営業形態の進展;フランスの石油流通規制とハイパー・マーケット;ハイパーへの対抗策と業態開発の方向性―英国の石油流通システムの変革 ほか)
わが国の石油流通システムの方向性と課題
著者等紹介
小嶌正稔[コジママサトシ]
1958年10月10日愛知県東海市名和町生まれ、中央大学商学部商業貿易学科卒業、イリノイ大学大学院商学研究科PIATAイリノイビジネスプログラム終了、産能短期大学専任講師、青森公立大学助教授、ウィラメット大学アトキンソン経営大学院客員研究員および東洋大学経営学部助教授を経て、現在同大教授、博士(経済学)
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