内容説明
「ドルからの自立」を現実化したEU経済の構造改革をより深く掘り下げ、経済統合の残された課題と単一市場・単一通貨に不可欠の諸問題を取り上げ、展望。3部15章の力編。
目次
通貨統合によるEU経済システムと経済政策の転換について
第1部 単一市場による産業と貿易の改革(EU単一市場の形成―その動機と経済的効果;EU統合進展下の欧州自動車産業;市場統合とテレコム自由化の展開;単一市場の形成と域内貿易の変容;EU単一市場とGATT/WTO)
第2部 ユーロによる金融・資本市場と金融政策(EU経済通貨統合とユーロシステムによる金融政策の課題;ポスト通貨統合のEU金融・資本市場;ヨーロッパにおける企業金融構造の変化と影響;ユーロの対外的側面―ユーロ為替相場、国際通貨としてのユーロ;90年代における米国金融・資本市場とユーロ)
第3部 ユーロ域経済の安定・成長と新しい経済政策(ユーロ域経済の安定・成長と財政政策;EU通貨統合と欧州労働市場の調整;EUとニューエコノミー)
EU経済の革新と経済統合の今後の課題
著者等紹介
田中素香[タナカソコウ]
1945年生まれ。、1967年、九州大学工学部卒業、1969年、九州大学経済学部卒業、1971年、九州大学大学院経済学研究科修士課程修了。現在、東北大学大学院経済学研究科教授
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