内容説明
激動の20世紀を回顧する中で現代世界を位置づけるとともに、21世紀を展望。経済を中心にしながらも、環境、社会、宗教、政治、技術などの諸問題を含めて幅広い分野に関する学際的、啓蒙的な研究成果。ことにグローバリゼーションが進行する中で、深まりつつある市場と国家の相克や文化・文明の衝突など、その影の部分を含めて解明している力編。
目次
第1部 グローバリゼーションの光と影(グローバリゼーションはアメリカナイゼーションか;国際通貨金融体制の行方―崩壊と再生の狭間で;グローバリゼーションと国家;グローバリゼーションとIT革命)
第2部 21世紀世界の諸相(環境・エネルギー問題―地球は生存しうるか;南北問題‐南々格差拡大の中で;キリスト教文化と欧米社会;イスラム原理主義の行方;儒教文化圏の行方―儒教文化、グローバリズムおよび近代化)
第3部 世界経済の行方(アメリカ―自由主義経済の光と影;EU―深化と拡大の相克;ロシア―市場主義とスラブ社会の谷間で;中国―社会主義市場経済の行方;インド経済―グローバリゼーションと国民経済の軋み ほか)
著者等紹介
加藤義喜[カトウヨシキ]
昭和5年生れ。最終学歴早稲田大学大学院経済学研究科経済修士課程修了。博士(経済学)。現職日本大学名誉教授・日本大学経済学部非常勤講師。専門領域国際経済。主著に『風土と世界経済』文真堂、『後進国の貿易と開発』世界経済調査会、『西ヨーロッパと国際関係』(共著)晃洋書房、『新しい自由社会の展望』(共著)ダイヤモンド社、他多数
青木一能[アオキカズヨシ]
昭和21年生れ。最終学歴慶応義塾大学大学院政治学専攻博士課程修了。博士(国際関係)。現職日本大学国際関係学部教授。専門領域国際関係論・現代アフリカ政治論。主著に『国際政治の理論』(共編著)東海大学出版会、『比較政治学の視座』(共編著)新評論、『咢堂 尾崎行雄』(共編著)慶応義塾大学出版会、『手にとるように世界情勢がわかる本』かんき出版など
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