内容説明
集団的アイデンティティを喪失し、安住の地を失い、即物的となった現代、即ち、ノン・フィジカルエコノミー社会と化した現代を、脱近代の視点から捉え、価値理念を追究し、経済学再構成の課題と展望を試みる。
目次
記号化と社会認識―現代への架橋
情報化と現代資本主義―情報資本主義に関する一考察
現代貨幣とセミオクラシー―貨幣・記号・情報
現代消費理論とセミオロジー―商品と記号の経済学
消費型産業社会の断章―ポスト・モダンと産業社会
現代資本主義と〈制度学派〉―T・ヴェブレンの社会哲学によせて
経済学の現在と比較文明―多層と混沌のパラダイム
現代経済学の射程―ポリティカル・エコノミーとモラル・エコノミー