出版社内容情報
《内容》 従来の心エコー・ドプラ法の本が，診断学であったのに対して，本書では，心エコー・ドプラ法でどのように治療方針を決定するか，さらにはどのように治療効果を判定するか，という視点からまとめた． 《目次》 １．緊急時の心エコー・ドプラ法の役割 －Emergency Roomでの心エコー法の役割－ ２．冠動脈疾患 １．心筋梗塞治療における心エコー図法の役割 1）CCUでの心エコー図法の役割 1）６．補助装置の作動を評価する 2）治療法選択のために心筋viabilityを知る 3）心機能からみた薬物療法の選択 ２．心エコー・ドプラ法による冠動脈病変の診断 1）治療法選択のための冠動脈形態の診断 2）治療法選択のための冠動脈血流の測定 ３．超音波法（主にIVUS）による治療効果の評価 ３．弁膜性心疾患 １．僧帽弁狭窄症 ２．僧帽弁閉鎖不全症 ●僧帽弁病変と弁形成術 ●急性重症僧帽弁閉鎖不全症の診断と治療法の選択 ●心房細動と脳塞栓症 ●僧帽弁逆流シグナルからみた左心機能 ３．大動脈弁狭窄症 ●大動脈弁狭窄症と失神－病態と治療－ ◆重症度の評価は圧較差か、弁口面積か ★経皮的大動脈弁形成術（PTAV）とは ★aortic valve resistanseとは ４．大動脈弁閉鎖不全症 ●大動脈弁疾患と狭心症 ●心エコー法からみた大動脈弁形成術の適応 ５．三尖弁閉鎖不全 ●心房細動を伴う巨大心房に対する外科療法 ●心房内血栓、腫瘍の診断(TTE，TEE) ４．心筋症 １．肥大型心筋症 ◆肥大型心筋症での突然死の予防はできるか －アミオダロンから込み型除細動器まで ●肥大型心筋症での不整脈治療の実際 ★肥大型心筋症と遺伝 －遺伝性の有無と予後 ★肥大型心筋症と拡張期障害－その診断と対策 ２．拡張型心筋症 ●心移植適応例の決定はいかになすべきか ◆心エコー・ドプラ法からの予後の推定は可能か ●拡張型心筋症と突然死 ★dynamic cardiomyoplasty ★ティッシュドプラ法（TDI）でWPW症候群が診断できるか ●心筋症と慢性心筋炎－鑑別と治療 ●心エコー・ドプラ法からみた左室拡張不全の診断と治療法の選択 ５．感染性心内膜炎 ◆高齢者の心内膜炎の治療－弁置換の適応－ ◆小児の心内膜炎の治療－弁置換の適応とその時期－ ６．心膜疾患 ●心膜穿刺時における心エコー図法の利用法 ７．大動脈疾患 ●Marfan症候群の手術時期の決め方 ●Bentall法、Cabrol法とは、またその適応は ８．肺塞栓症 ●超高速CTによる肺塞栓症の診断 ●核医学的手法による肺塞栓症の診断 ９．先天性心疾患 １．診断の進め方と治療法の選択 ◆ASD，VSD，PDAにおける外科手術の不適応例 －心エコー図法での診断 ●Eisenmenger症候群の治療方針 ２．胎児心疾患 索引
目次
１ 緊急時の心エコー・ドプラ法の役割
２ 冠動脈疾患
３ 弁膜性心疾患
４ 心筋症
５ 感染性心内膜炎
６ 心膜疾患
７ 大動脈疾患
８ 肺塞栓症
９ 先天性心疾患
