内容説明
世界では、日本でしか見られない、ニホンザルの暮らしを追った写真絵本です。ニホンザルの詳しい生態や体の特徴を、Q&A形式でわかりやすく紹介しました。陸の豊かさやニホンザルの生活を守るために、どんなことを知っておかなくてはいけないのか、考える第一歩となります。
著者等紹介
福田幸広[フクダユキヒロ]
しあわせ動物写真家。「動物たちのしあわせの瞬間」をメインテーマに世界各地で撮影を続けている。ニホンザルの撮影は、1999年から始めて以来長野県地獄谷を中心に毎年撮影。著書多数
ゆうきえつこ[ユウキエツコ]
ライター。福田幸広の撮影すべてに同行し、取材の様子を克明に記録。出版時の文章を担当している。写真絵本『オオサンショウウオ』(そうえん社)では、小学館児童出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
81
写真絵本。ニホンザルの群れの一日。春に赤ちゃんが生まれる。ヤマザクラを食べ、モモンガを威嚇する。夏になると冬毛が抜ける、頭のてっぺんから抜けるのでハゲ頭みたいで笑える。オスとメスの生き方の違い、秋の恋の季節の話など。冬は厳しい▽写真がとても綺麗。巻末にQ&Aあり。乳首がびろーんと長くなるのはいやだなw。ほほ袋もあるんだって。読み聞かせ7分くらい。2022/04/18
けんとまん1007
62
たより、たよられ・・・。ここなんだと思う。今の人間の世界は、ここが希薄になりつつあるように思えて致し方ない。一見、何でも自分だけでできるような空気感もありながら、実は、そこに、逃げ込んでいるのかもしれない。母猿が子猿へ向ける眼差しや、お姉さん猿が子猿を抱きかかえようと苦労している姿が微笑ましい。2022/04/10
たまきら
40
そのまま大きくポスターにしたい写真ばかり。驚くほどリラックスしているサルたちの表情を眺めているだけでも楽しいですが、「モモンガがなぜか嫌い」とか、モコモコの冬毛は頭から抜ける…そして落ち武者なお顔とか、もう可愛くて可愛くて。…最後の「寝相が悪くてケンカ」もおかしかった。この写真家さんの切り取り方、好きです。2024/01/24
ヒラP@ehon.gohon
20
集団生活をして暮らしているニホンザルを追い続けた写真絵本です。 ニホンザルの生態を通して、家族や人間関係に思いを拡げられるのは、どこかに人間社会と重ね合わせられる要素があるからでしょうか。 大自然の中の生き様を、興味深く学びました。2025/04/13
遠い日
6
「命のつながり」シリーズ2。ニホンザルの生態について写真で紹介。群れで暮らすニホンザル。そこにはちゃんとルールとルーティンがあって、お互いに支え合って生きています。赤ちゃんを見守る落ち着いたオスとか、赤ちゃんを内緒で抱っこしてみたいお姉さんザルとか、ほほえましい日常がありました。オスとメスの生き方が違うのは合理的に種を繋げていく方法だと感じます。福田幸広さんの写真は巧みにニホンザルの表情を捉えています。2024/01/12