出版社内容情報
多田多恵子[タダタエコ]
著・文・その他
内容説明
グライダーのように空中を飛ぶもの、タンポポのように綿毛でふわふわと舞うもの、水にうかぶもの、かたい穀に守られたもの、ひっつきむしなど動物にくっつくもの、色あざやかな果実で鳥をさそうものなど、タネをひろくばらまくための植物の巧みな工夫を紹介する写真絵本です。
目次
翼をもつタネ
綿毛をもつタネ
風に散る小さなタネ
雨を利用するタネ
漂流するタネ
ひっつき虫
色のきれいな実
食べておいしい実
ドングリの仲間
かたい穀のナッツ
アリが運ぶタネ
はじけて飛ぶタネ
世界のすごいタネ
著者等紹介
多田多恵子[タダタエコ]
東京大学大学院博士課程修了、理学博士。専門は植物生態学。立教大学・東京農工大学・国際基督教大学非常勤講師。植物の繁殖戦略、虫や動物との相互関係などをワクワク調べ、一般向けに観察会も開いている。NHK・Eテレ「趣味どきっ!・道草さんぽ」やNHKラジオ(子ども科学電話相談、山カフェ等)への出演、自然観察会の講師、図鑑や絵本の執筆・監修など、多方面で活躍中。植物科学の普及に貢献した功績により、第29回松下正治記念賞ならびに2022年度日本植物学会特別賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なま
8
★4.5 種の図鑑は色々あるが、量が多すぎたり専門的過ぎて子どもが活用するにはちょっと・・という本も多い中で、本書は道ばたや公園で見かける種が230種以上紹介されて手軽で良い。旅するタネの工夫や特徴が一覧でまとめられていたり、風・水・動物と種を運ぶ物で分類わけされている事で種の共通点や違いもわかりやすい。(様々な力に運ばれる種の中に「自力」と書かれた植物には愛おしささえわく。笑)世界の凄い種にもふれて、余韻や好奇心をかき立てる構造も良いな。1巻の「似ているけれどちがう生きもの図鑑」も気になる。総ルビ。2023/02/18