内容説明
バブル崩壊前夜、大洋銀行調査役の山本泰世は、大手ゼネコン・東和建設への出向を命じられた。拡大路線を走る同社社長の秘書となった山本は、建設業界のダーティーな実態を目にする。公共事業と政治献金、株価操作…莫大な利権をもとに政界・官界と癒着した業界は、徹底した談合体質を有し、闇社会とのつながりももっていた。建設業界を舞台に、日本の政治と経済の暗部に切り込み、組織と個人のあり方に鋭く迫った問題作。
著者等紹介
高杉良[タカスギリョウ]
作家。1939年生まれ
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