内容説明
日本一の巨木はどれなのか7年の歳月をかけ800本以上を実測、ついに完成を見た樹種別日本一がわかる初の巨木図鑑。北海道から鹿児島まで、日本一と呼ぶにふさわしい巨木120本厳選。プロ写真家の手による巨木ベストショット約250点収載。カーナビにべんりな巨木の位置の緯度・経度表示つき。
著者等紹介
宮誠而[ミヤセイジ]
1949年、石川県生まれ。福井大学卒。巨木の写真家として日本全国を駆け巡る。写真の新たな可能性に挑戦しながら自然の新たな魅力を引き出した作品を数多く発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アリーマ
11
最近樹木によく目がいくようになって、巨木はどこにあるのか気になるので読んで見た。文字通りの本で、全国の巨木が約250本再録されている。かなり手作業の部分が多いようで、よくもまあこれだけ調べたなあ、と感心した。どこかいくときに持っていこうと思い、借りた本だったが結局購入。この種の品は結構あるようなので、他書も読みたい。巨木の分布が意外に偏っていて、意外なところに意外にあるのが面白い。欲を言えば、日本一クラスに限らず、もう少し幅広い分布を知りたい、とは思った。★★★★2020/07/18
ジョニーウォーカー
7
穂村弘の『絶叫委員会』のなかに、屋久島の縄文杉を取材したレポーターが見学者に「あなたはなぜ縄文杉に“会いに”きたの?」というような質問をしたところ、その見学者から「いいえ“見に”きたんです」と言い直されたというエピソードがあるが、そりゃレポーターもそう言っちゃうよな~と思う。青森県の「十二本ヤス」や奈良県の「高井の千本杉」などはもう完全に“何か”が憑依しているようにしか見えない。植物を超えた御神体。ちなみに漫画『刻刻』に登場する神ノ離忍(止界の管理人)のモデルはこの2つの巨木ではないか?2013/08/14
はやたろう
2
樹種別の巨木日本一を集めた図鑑です。巨木を見たくなりました!2021/05/08
masa( ˘ω˘ )
2
「日本一の」と銘打ちつつも樹種や樹形ごとに細分化した上での判定となっているため、この種の図鑑としては極めて多様な内容となっている。小さなページサイズながら巨大感を感じさせる写真も良いが、どの木も字数一杯使って植物学から歴史まで幅広い知識に基づいた解説がされており、読み物としても面白い。2016/03/09
Yasuaki Miyamoto
2
幹の太さを主な基準として、樹種ごとに決められた日本一の巨木が、写真家の手によりまとめられています。木の種類によっては一見巨木と思えないものがあったり、地元で日本一と認識されていなくて知名度が無いものがあったりと、興味深く読むことができました。何百年も生きている木というのは、写真を見ただけでも神聖な雰囲気が伝わってきますので、生で観ると凄いのでしょうね。これまで守られてきたそれらの木を、これからも私たちの手で守って後世に残していくことの大切さを感じます。2013/05/19