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内容説明
あらゆる苦しみを超越する方法を見出し、それを平易な言葉で人々に説いてまわったブッダ。感情や執着との付き合い方、自制と慎みの必要、賢人と愚者の違いなど、一つ一つの「教え」は、現代においても人々の心に響き、強力な行動指針となる。『スッタニパータ』と双璧をなす最古の仏典を日常語で。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ねこ
106
ブッダの「お経」の中で珠玉の双璧とされる「スッタニパータ(経集)」と「ダンマパダ(法句経)」…すべてのものごとに先立ち、すべてをつくり出し、すべてを左右する私たちの心。心は捉え難く、軽々しく、欲するがままに動き回る。この心を制御できれば幸いだ。貪瞋痴(とんじんち)の三毒と呼ばれる三つの否定的活動を制御せよ。貪は好きなものを入手し所有しようとする欲望、瞋は嫌なものを憎み排斥しようとする、正反対の要望であり、痴はその両者を引き起こす、生存欲とも言える根源的で抑え難い衝動に近いもの、すなわち迷妄。…私には無理だ2023/07/28
道楽モン
17
究極の自己啓発本。すべての煩悩から逃れるには、おのれの執着を消し去ること。云うは易し行うは難しの命題ではあるが、最終的にはここに至るのだ。長い時間に渡ってブッダの言葉を記録した『スッタニパータ』から、テーマに即して選り抜いたのが本書。この後、大乗仏教へと変遷してゆくのであるが、ブッダのエッセンスはこの時点で完成されている。己も含めた全存在に感謝と博愛を持ち、すべての生命は等しく尊い。資本主義という煩悩にまみれ「今だけ金だけ自分だけ」(by 宮台真司)の現代人は、なんと遠い地点で生きているのだろう。2023/08/27
ふみふみ
13
ニーチェは仏陀の教えを衛生学、生理学に例えましたが、実際に法句経である本書や上座仏教の本を読んでなるほどなあと思う次第です。キリスト教やイスラム教などと根本的に違うというか、いわゆる宗教とは別物です。さて、本書の偈の中で個人的に核となるのは「対句」と「心」。是非心に刻み込んで生きたいものですね、まずは暗唱がんばろ(溜息)...2023/10/01
さり
12
人が体験できないような形而上の表現であり、何を経験してきて悟ることができたのか不思議であった。性欲はあったらしい、2023/07/14
メイロング
9
紀元前2世紀くらいの文章がここまで残ってるもんなんだなー。神がどうのこうの、ではなく生き方のハウツー。聖人より、今の科学者に近いんだね。2023/07/04