出版社内容情報
世界各地の多種多様な野生チューリップを美しい写真で紹介。園芸品種の原種をはじめ、新種や珍種など9か国で撮影した約50種を収録
冨山 稔[トミヤマミノル]
著・文・その他
内容説明
野生種だからこその美しさ!世界を旅してきた植物写真家による国内初の「原種チューリップ」ガイド。
目次
ポルトガル共和国
ギリシア共和国
ブルガリア共和国
トルコ共和国
キプロス共和国
イスラエル国
アルメニア共和国
イラン・イスラム共和国
カザフスタン共和国
著者等紹介
冨山稔[トミヤマミノル]
植物写真家。1944年静岡県生まれ。幼いころから自然に興味をもち、ネイチャリングツアー専門の新和ツーリスト(株)や、アルパインツアーサービス(株)で約30年間にわたり世界の野生の花を見るツアーを企画し、講師として55カ国を回る。みねはな会、英国アルパインガーデンソサエティなどの会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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榊原 香織
103
チューリップの原種はカザフスタンに多いそう2025/04/20
NAO
72
チューリップの原産地はトルコだとずっと思っていたが、原種の自生地は、おおむね北緯30度から45度の範囲でトルコに自生するのは17種。チューリップの本当の故郷は天山山脈北部で、カザフスタンには35種ものチューリップが自生しているという。カザフスタンの丘を真っ赤に染めるチューリップは、華やかさの中にも野生のワイルドさが感じられて、何ともいえない美しさだ。野生のチューリップは、どの花も、あまりいい環境とは思えない岩場で懸命に咲いている。プランターや庭園で咲き誇っているチューリップとは違った健気さ、タフさがある。2019/03/23
新田新一
43
もうすぐチューリップの季節だ、楽しみだと思いながら読み始めました。世界各地のチューリップの写真が本当に美しいです。花壇に植えられている花というイメージがあったのですが、山や草原に自生しているチューリップがたくさんあるそうです。イランとイスラエルのチューリップも多く紹介されています。戦乱の絶えないこれらの国に綺麗なチューリップが咲いているのは、何とも皮肉なことです。単なる妄想ですが、戦争をやめて欲しいという神様の願いが結晶化したものではと思いました。2025/03/10
belle
6
チューリップが彩る春。16世紀以降に品種改良が盛んに行われ今の隆盛へとつながるが、もちろん原種が存在しその自生地をポルトガルから東へと訪ねて終着地はカザフスタン。過酷な環境下に花を咲かせる姿は可憐な上に色も形も豊富でその美しさはため息もの。花どきに出会えた著者が心を込めて写真を撮ってくれたのだろう。野生のチューリップに天上の気高さを感じた。~どの花見てもきれいだな~と今年もあちこちのチュリーップを巡った。青い忘れな草やネモフィラと寄せ植えされているのがとりわけ好き。そして遥かな国の青い空を思う。2021/04/16
Qfwfq
0
★52020/02/16