出版社内容情報
日本生態学会 北海道地区会[ニホンセイダイガッカイ ホッカイドウチクカイ]
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小林 真[コバヤシ マコト]
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工藤 岳[クドウ ガク]
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内容説明
地球は生きものワンダーランドだ!生きものの生活や環境との関係を研究するステキなサイエンス、生態学。研究者はどこで何してる?フィールドノートを一挙公開!日本の生態学者が、世界各地で生きものをめぐる謎に挑む!
目次
深海と大海原へ
南極、北極とその周辺へ
山へ
乾燥地へ
森へ
都市でも
宇宙へ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
にがうり
16
サブタイトル通り深海から宇宙まで調査に赴く生物学者の生態を手早く知るのにうってつけ。研究内容を深く知ることはできないが、なんでそんなもの(失礼!)に人生かけて研究しているの? という素人の素朴な疑問には十分に応えてくれる。人間にとっては不要な害虫も、目に見えない微生物も、聞いたことも見たこともない極限環境の植物も、無駄な生命は地球上に一つもなく、必要不可欠な生態系の一員なのだな。生命の謎、神秘を解き明かすべく、生物学者たちは傷だらけになろうとも、嬉々として地球を行く。ちょっとうらやましい。2019/10/22
魚京童!
16
つまらんよね。読みにくいし、わかりにくい。編集者が悪いと思う。題材をつぶしている。そもそも誰向けなんだろうね。それが明確になっていないから、半端なんだと思う。まー二匹目のどじょうはだれでも狙うからね。最近のブームに乗っかって失敗したのかもしれないし、これを反省して二匹目のどじょうを取ったのが昨今のブームなのかもしれない。どちらにせよ、つまらないのだ。2019/08/16
おおた
16
中高生向けに生物学者が何をどのように研究しているか、十人十色に語る。有名なバッタ博士から、極寒の極地で小さな菌類を調べたり、はたまたダニマニア(!)まで、生物学者といっても幅広い。特にコケを初めとする隠花植物派には大推薦できる内容で、菌類・地衣類はもちろん、宇宙でヒメツリガネゴケが成長する様子を研究するなど、地面を這いつくばっているばかりではないのだ! 一方で多様性がどんどん失われていく実情もそこここに垣間見え、研究者ではない一般のわたしに何ができるかを考える一助にもなる。2018/09/29
dandan
6
深海、南極と北極、山、砂漠、森、都市や宇宙に至るまで、各々の生態学者が調査・研究内容を語っている。あまりにも深く広範囲なので混乱するほど。研究対象に真摯に向き合う姿勢と、さまざまな試練を乗り越え没頭する姿が清々しい。地球の何処かで研究に汗している方々に思いを馳せるとワクワクする。テングザルの生態、都市の生き物、カタツムリ、コケや宇宙のクマムシなど興味深かった。調査地へのアクセス情報もあり面白い。2019/03/09
へへろ~本舗
4
環境と生物の関わりを研究する生態学。本書は32人の生態学者たちが自分達がどんな場所でどんな研究をしているかを紹介している。場所は深海から宇宙まで。対象はコケやクマムシ、昆虫や植物、チベット高原などなど。アクセス情報も初級から「手助けのない限り到達不可能」まで。興味深く、そして楽しく読んだ2018/12/12