鷹狩りの書―鳥の本性と猛禽の馴らし

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  • サイズ B6判/ページ数 343p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784829971055
  • NDC分類 787.6
  • Cコード C0022

出版社内容情報

フリードリッヒ二世自ら著した原題「鳥による狩りの技術について」の訳書。鳥類学的知見、鷹狩り技術や飼育術など現代も通用する解説

フリードリッヒ二世[]

吉越英之[ヨシコシヒデユキ]
1937年生まれ。千葉工業大学卒。東京大学生産技術研究所、マックスプランク金属研究所(ドイツ)、東北大学選鉱製錬研究所で鉄製錬反応の基礎研究に従事。日本鋼管(現JFEスチール)で技術開発に従事。私的にはルネサンス前史に興味を持ち、フリードリヒの時代を超えた科学的思考に感銘を受け『ルネサンスを先駆けた皇帝』(2009年、慶友社)を上梓、彼の思想を反映した本書の訳出に至る。元千葉工業大学非常勤講師、工学博士。

内容説明

12世紀ルネサンスに続く13世紀のヨーロッパは信仰と理性の葛藤の世紀であった。まだ科学的思考が定着していない時代に、破門された皇帝が科学的論理思考で鳥類学書を著した。科学的探求が涜神とされたこの時代、破門皇帝の書が後世に残るのを嫌って禁書にされ、革新的内容にもかかわらず近代鳥類学に寄与することなく歴史に消えた曰くつきの書、ここに明らかに…

目次

第1巻 鳥の構造と習性(鷹狩りはなぜ他の狩りより高貴か;水鳥、陸鳥、中間鳥の分類について;肉食鳥(猛禽)と非肉食鳥に分類される鳥の種について
水鳥について いつ、どのように餌を捕るか
水鳥の餌場への集団移動について ほか)
第2巻 狩りに用いる猛禽、道具、世話、および人への馴らしについて(猛禽(肉食鳥)の定義とその呼び方の由来
猛禽のメスはオスよりなぜ大きいか
巣作り期間の猛禽の行動について
猛禽が選ぶ高巣の場所について
各種のタカ類の鳥について ほか)

著者等紹介

神聖ローマ皇帝フリードリッヒ二世[シンセイローマコウテイフリードリッヒニセイ]
1194~1250年。ホーエンシュタウフェン朝の神聖ローマ皇帝、シチリア王。ローマ教皇庁が絶大な権力を持った時代に中央集権国家を築き教皇庁と対立、三度に渡り破門。スルタンと交流し十字軍遠征でエルサレムの無血開城を実現したが、教皇庁から異端者と烙印される。文化面では古代ギリシャやイスラムの学問の翻訳を奨励、自らも通暁

吉越英之[ヨシコシヒデユキ]
1937年生まれ。千葉工業大学卒。東京大学生産技術研究所、マックスプランク金属研究所(ドイツ)、東北大学選鉱製錬研究所で鉄製錬反応の基礎研究に従事。日本鋼管(現JFEスチール)で技術開発に従事。元千葉工業大学非常勤講師、工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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才谷

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素晴らしい!こんなにも科学的で近代的な書がこの時代に書かれていたとは(日本はまだ鎌倉時代か)。惜しむらくは禁書となって数百年も表に出てこなかったばかりか近代鳥類学にも影響を及ぼせなかったこと。キリスト教の考えが支配的だったにも関わらず皇帝という権力があったならここまで時代の先をいけたのかという思い。2016/10/02

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