内容説明
シダは、日本では約630種が記録されています。同じ北半球の島国イギリスでは約70種であることを考えると、日本はシダの豊富な国であることが分かります。古来シダは食用や薬用、篭などの生活用品を作る材料として、日本人の生活と深く結びついていました。しかし、現代はシダの活躍する場は狭くなり、シダそのものの美しさを楽しもうという姿勢も、シダの豊富なわりには少ないように思います。まずは本書で独特の用語に慣れ、身近なシダから観察してみましょう。
目次
単葉
単(1回)羽状
1~2回羽状
2回羽状
2~3回羽状
3回羽状以上
特殊な枝分かれ
著者等紹介
北川淑子[キタガワヨシコ]
横浜市生まれ。早稲田大学教育学部卒業。東京大学大学院農学生命科学研究科研究機関研究員。神奈川県植物誌調査会会員
林将之[ハヤシマサユキ]
1976年山口県田布施町生まれ。神奈川県在住。千葉大学園芸学部卒業。葉をスキャナで取り込む撮影方法を考案し、フリーのクリエーターとして植物に関する出版物制作に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えも
18
シダのワークショップに参加し、俄然興味が出て、買ってしまいました!▼図版で50種、関連種も入れて80種ほどの小さな図鑑ですが、写真が分かりやすいし、普通種はほぼ掲載されてるので初心者向きですね▼一読してみましたが、ツクシ(スギナ)はともかく、トクサもアカウキクサもシダだったんですねえ。これは散策が楽しみ♪▼まずは近所を調べ、徐々に目を肥やして修行して参りたいと存じます。2019/01/17
ぽんくまそ
9
美しい花を咲かせる種が多い被子植物と針葉樹、イチョウなどの裸子植物をある程度まで覚えたらシダ植物もわかるようになりたい。初心者向けで小さくて要点を押さえてとてもいい本で、早速、森歩きでゼンマイとイヌガンソク、オシダを同定した。しかし残念! 収録種の大半が本州以南にしか生えていないシダだった。北海道在住なのでシダの基本と隣の島に生えているシダをモデル種として勉強する入門書として読んだ。別の図鑑が必要だ。2019/09/28
志村真幸
2
北川淑子さんは、神奈川県植物誌調査会会員で、『多摩丘陵のシダ植物』などの著作がある。林将之さんは、葉をスキャナでとりこむ技術を開発した人物。 本書は、身近な50種のシダをとりあげた小さな図鑑。種類を見分けるという点に重点が置かれ、ポイントを押さえて解説しているので、初心者にとってとても便利な一冊だ。「葉の形による検索表」が付いていたり、ソーラスの形状がきっちり示されていたり。 野外に実際にもって歩くのにもちょうどいいサイズ。 なお、現在は2019年発行の第1版第5刷。 2020/05/28
-
- 電子書籍
- 絶世の武魂【タテヨミ】第54話 pic…
-
- 電子書籍
- 黒豹と16歳 分冊版(16) 欲しくて…