内容説明
あるときは実験生物学者、あるときは理論生物学者、またあるときはナチュラリスト…しかしてその実体は?現代進化学の第一線で活躍する研究者が語る新しいダーウィン像。
目次
鼎談 なぜダーウィンを読むのか―自然史・進化学・そして人間の進化
解説 ダーウィンを読み直す(現代に生きるダーウィン;ダーウィンとナチュラル・ヒストリー;ダーウィンの性淘汰の理論とヒトの本性)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ステビア
5
ダーウィン著作集の一発目。どーも内輪くさいが、ダーウィンSUGEEEEってのはわかった。2014/01/31
roughfractus02
3
ダーウィンは二つのselectionについて考え続けた。生物は環境に二つの意味を与える。自然環境でのselection(自然選択)は自然法則における物質的変異への適応という生存の合理性に貫かれる。一方、集団を成す生物は社会環境でのselection(性淘汰)に左右される。問題は、両者が別の論理で作動し、ヒト科の生物は後者を特化する知性を持つことで前者を二次的に扱う点だ。本書は日本の4人の進化学者が現代進化論からダーウィンへと遡り、二つのselectionを区別してその生涯、自然史、性淘汰の意味を問い直す。2017/09/15
kenitirokikuti
0
『利己的な遺伝子』ごろからダーウィンの理論を社会学に適用が始まったそうな。自然淘汰ナチュラルセレクションの考えを応用して優生学などがアップしたが、最近のは性淘汰と配偶者選択メイトチョイス。その先に同性婚などがあるようだ2014/08/12