内容説明
本書は、入会・身分的差別・家をめぐり、この四半世紀に発表した論考を集めた論文集である。第一部「入会権と婚姻」にはもっぱら身分的差別にかかわるものを集め、第二部「法の『伝統』と革新」にはその他のものを収録した。
目次
第1部 入会権と婚姻―歴史的諸相(未解放部落民の入会権―戒能学説の再検討;明治前期における部落差別と裁判―『大審院民事判決録』に見る;明治後期の権利闘争の一事例―未解放部落の平等入会要求;婚姻差別の歴史的諸相―江戸幕府の判決をつうじて)
第2部 法の「伝統」と革新(官民有区別をめぐる諸問題―宮崎県福島地方の里牧の帰属について;法制史上の「家」―中田薫学説の成立;明治民法と女性の権利;日本法の「伝統」と革新―日本法史と私)
著者等紹介
井ケ田良治[イゲタリョウジ]
1926年仙台市生まれ。1948年京都大学文学部卒業。1951年同志社大学法学部助手。1961年同教授。1985年法学博士。1997年同志社大学退職・名誉教授
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