内容説明
軍事戦略だけでなく、商船・商業港湾など「公共財としての海」をめぐる戦略まで幅広く取り上げた総合入門書。海洋戦略の双璧マハンとコーベットを中心に、ワイリー、リデルハート、ウェゲナー、ルトワック、ブース、ティルなどの戦略理論にまで言及。A Brief Guide to Maritime Strategy,2019の完全日本語訳。
目次
第1章 シーパワーの作り方(海とは何か?;シーパワーとは何か?;誰が正しい素質を有しているかを測定する:マハンの「シーパワーの要素」)
第2章 好循環を維持する方法(本国と海外の商業海港;本国と海外の軍港;軍港の候補者を評価する:君たちの地図を見よ;船舶:商船隊;艦艇:海軍;海に対する戦略的意志)
第3章 海軍はなにをするのか(戦略の不変性;外交的役割;警察的役割;グレーゾーンにおける警察的役割と軍事的役割の協力;軍事的役割;特別な例:「累積」作戦;トラブルメーカー戦略:分遣隊による戦争;新しくつくられた古いアイディア:接近拒否と領域拒否;マキャベリの警告:文化に気を配れ)
著者等紹介
ホームズ,ジェームズ[ホームズ,ジェームズ] [Holmes,James Ronald]
1965年生まれ。米海軍大学(Naval War College)J.C.ワイリー海洋戦略講座教授。バンダービルト大学の予備役将校訓練課程(ROTC)卒業後海軍士官に任官。戦艦ウィスコンシンに砲術士兼応急士として乗り組み湾岸戦争に従軍。その後サルヴェ・レジーナ大学で国際関係論の修士号(MA)、米海軍大学で国際安全保障及び戦略研究の学位(Diploma)、プロビデンス大学で数学の修士号(MA)、タフツ大学のフレッチャースクール法律外交大学院で法と外交の修士号(MA)、同大学で国際関係論の博士号(Ph.D.)を取得。2002年からジョージア大学で教鞭をとり、2007年から米海軍大学の准教授、2017年から教授。25冊以上の著書がある
平山茂敏[ヒラヤマシゲトシ]
1965年生まれ。防衛大学校防衛学教育学群教授(戦略教育室)。防衛大学校を卒業後、海上自衛隊で勤務。英国統合指揮幕僚大学(上級指揮幕僚課程)卒業。ロンドン大学キングスカレッジで修士号(MA)を取得。防衛学修士。護衛艦ゆうばり艦長、在ロシア防衛駐在官、海上自衛隊幹部学校防衛戦略教育研究部戦略研究室長などを経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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