内容説明
へえー、こんな仕事があったんだ!真田紐売り、湯熨師、足駄歯入、眼鏡売り、団扇売り…江戸時代の「装い、遊び、学び、芸能」に関わる仕事200種をすべて絵で見せます。
目次
第1章 装い(一)―衣類と装いの小物(衣服;履物 ほか)
第2章 装い(二)―公家と武家の装い(公家;武家)
第3章 学び―学び伝える知の仕事(文房四宝;知恵者 ほか)
第4章 遊び―子供の遊び、大人の遊び(遊戯;道楽 ほか)
第5章 芸能―興行と大道芸(興行;大道芸)
著者等紹介
飯田泰子[イイダヤスコ]
東京生まれ、編集者。企画集団エド代表。江戸時代の庶民の暮らしにかかわる書籍の企画編集に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ようこ
12
現代に残る仕事はいったいこの中のいくつだろうと考える。そしてそれはこれからも消滅していく運命なんだろう。細分化されているので、これが職業として成り立つんだと驚く。2021/01/08
さぁとなつ
9
上巻に続く江戸の生業図鑑。衣に関わる仕事人や、ゆとりを楽しむ遊びの世界で働く人が250余り登場する。 時代小説を読むときに「?」と思っていた着物に関することが知れたり、そこから芋づる式に江戸の暮らしが見えてきたりする。知らなかった職業もたくさんあった(もちろん死語もあり) 何より、古典落語が分かるようになり、クスリと笑えるようになる。 高田郁さん、宇江佐真理さん、山本周五郎さん…等々、大好きな小説家の世界がより身近に感じられるようになる。2022/05/24
じじちょん
6
衣類の仕事だけでも、綿、糸、織り、染め、反物、仕立て屋、縫い物師匠、紐、足袋…etc.役割が細分化されてそれぞれ専門業者がいる。現代に継承されている技術もあって面白い。 娯楽系の項目もしっかりあり、当時の風俗が良く分かる。2021/01/26
jackbdc
4
「古傘買」という職業があった。使い物にならなくなった傘を回収する仕事らしい。リサイクルが業として存在していたことに驚くと同時に、傘が高価だったであろう事、人件費が安かった事等に思い至る。どんな人が古傘買をしていたのだろう?農村の人が原材料を作り、手先が器用な人は傘を作り、資本と商才を備えた人が販売をし切っただろう。畑がなく、器用でもなく、金も商才がなくても、持ち前のコミュニケーション力で古傘の回収をさせれば一流という人もいたと思う。懐古主義的に現代批判をしたいわけではないが、何故か懐かしさを感じてしまう。2021/04/29
私的読書メモ3328
2
上巻に引き続き、とても面白く読めました。侍の世界についても言及して欲しかったですが、それはカテゴリエラーですか。2021/09/13