内容説明
2020東京五輪で正式種目になった「空手」のルーツと発展の歴史、日本武道の真髄を本格的にまとめた初めての本。武道としての空手、スポーツとしての空手…空手の奥行きの深さがわかる一冊です。
目次
第1章 空手はどのようにして沖縄から本土に伝わったのか
第2章 空手はどのようにして日本の武道になったのか
第3章 武道とは何か
第4章 武道はスポーツからどのような影響を受けたのか
第5章 空手におけるスポーツ化はどのように進展したのか
第6章 武道とスポーツはどう違うのか
第7章 武術の極意は「戦わずして勝つ」ことだった
第8章 武士道の理想は「平和」だった
第9章 二十一世紀の空手道への期待
著者等紹介
草原克豪[クサハラカツヒデ]
1941年北海道生まれ。東京大学教養学部卒。コーネル大学経営行政大学院留学(MBA)、ユネスコ本部勤務を経て、文部省で高等教育局審議官、生涯学習局長等を歴任。退官後は拓殖大学副学長兼拓殖大学北海道短期大学学長を務め、現在は拓殖大学名誉教授。拓殖大学では空手道部部長も務めた。2012年(公社)日本空手協会理事に就任し、2015年から代表理事・会長。(公財)合気会理事も務める(合気道6段)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やま
3
空手を中心とした日本の近代武道史概説。2020/02/23
tko
2
空手が五輪競技になったからと単純には喜べない。むしろ残念な気になっていた。何故なら空手は武道だから強い、上手いで評価されるべきものではない。柔道が点取り合戦に陥り、一本取りという本来のものから遠ざかっていた一時期があった。武道はスポーツとは簡単に馴染めないのではないか。武道とは「武術や武士道に由来し、武術により心身を鍛錬、人格を磨くこと」。また空手は流派が乱立し統一がされない現状を疑問視していたが、それぞれの哲学がある所以だとの本書の弁。少し理解した。パリ五輪で空手がなくなりホッとしている。2019/12/28
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