内容説明
孫子、クラウゼヴィッツ同様著名な戦略思想家ジョミニは正しく読まれてきたのか?不変の戦略原則を見つけ出したジョミニの主著『戦争術概論』の画期的新訳とジョミニ戦略理論の詳細な解説。フランス語版原著から翻訳された初めての訳書。
目次
第1部 ジョミニ『戦争術概論―戦略、大戦術および軍事政策の主要な方策に関する新分析的描写』(戦略;(作戦方式;作戦地域;作戦基地;戦略点および戦略線、戦域の決勝点、作戦目標 ほか))
第2部 解説・ジョミニの著書と戦略理論(ジョミニの生涯と経歴;ジョミニの著書と著作過程;ジョミニの軍事思想の形成と戦略概念;ジョミニ戦略理論の評価と批判 ほか)
著者等紹介
今村伸哉[イマムラノブヤ]
軍事史研究家。1960年防衛大学校卒業。国士舘大学大学院政治学研究科修了。陸上自衛隊幹部学校指揮幕僚課程修了。第三師団司令部幕僚、陸上自衛隊幹部学校教官、オランダ国防省軍事史課・ライデン大学・ウィーン大学客員研究員、防衛大学校教授、日本文化大学教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Jampoo
1
前半でジョミニの戦争術概論の本文、後半でその解説やジョミニの生涯、そして各国の軍隊がいかにジョミニ理論を受容してきたかについて書かれている。 後半は興味深く読んだが、前半の本文を理解するにはナポレオン戦争などの前提知識が自分には足りなすぎるので、また勉強し直して再挑戦したい。2025/03/12
Hiroshi Higashino
1
斜め読み.タイトルには『戦略』と入っているけど、印象としては戦術寄り.2024/10/25
shimada1986
1
ジョミニといえば、戦いの原則のイメージであり、現代の各国軍の教範の基礎になっている反面、教条的で良くも悪くも実践的な内容という印象だが、それだけでなく、スペイン戦争におけるゲリラ戦の惨禍であったり、宗教戦争、イデオロギー戦争の惨禍にも触れられており、COIN作戦で苦しむイラクでの米軍等現代の戦争にも通じるところがある。2020/11/14
Studies
1
ジョミニ好きとしてはなかなかよい。2018/04/30