内容説明
現在の14世と先代13世を中心に、古代チベット王国までさかのぼって歴代ダライ・ラマの人物像を描く。明治・大正期にチベットを目指した河口慧海、能海寛、寺本婉雅、成田安輝、青木文教、多田等観、矢島保治郎などについても取り上げ、なぜチベットが注目されてきたのかを明らかにする。2014年にダライ・ラマ14世が「転生相続システム」の廃止発言。これに対する中国の対応など、これからのチベットから目が離せない!
目次
チベット仏教の本家で閉じられた法王制
ダライ・ラマ一四世の誕生秘話と遙かなるルーツ
古代チベット王国の興亡とチベット仏教の変遷
世にも不思議な生まれ変わりという相続システム
ダライ・ラマ一世、二世、三世、四世の説話と史実
ダライ・ラマ五世、六世、七世、八世の劇的人生
ダライ・ラマ九世、一〇世、一一世、一二世と摂政とネーチュン神託師
ダライ・ラマ一三世の前半生と外国勢との関係
チベットを目指した明治の日本青年たち
ダライ・ラマ一三世と西太后と大谷光瑞〔ほか〕
著者等紹介
大島信三[オオシマシンゾウ]
昭和17年、新潟県生まれ。早稲田大学教育学部卒。同39年、産経新聞社に入社。千葉支局を振り出しに新聞と雑誌の両部門で政治や国際問題、文化全般の取材、インタビュー、編集に携わった。『週刊サンケイ』編集長、『新しい住まいの設計』編集長、特集部編集委員、『正論』編集長、編集局編集委員、特別記者を経て平成21年退社。日本記者クラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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