内容説明
黒船への密航を企てた松陰が米国の通訳官に手渡した密書が米国のエール大学に保管されている。この資料の存在をいち早く日本に紹介した著者が松陰の思想と行動、現代的意義をわかりやすく解説。英文による初の松陰伝を書いた英国の文豪スティーブンソン、黒船上で松陰と筆談した通訳官ウィリアムズが教鞭を執ったエール大学、エールの東アジアコレクションで知られる朝河貫一―など多角的なテーマから松陰の再評価を試みる。
目次
第1章 松陰復活の兆し―世界に轟く名声(吉田松陰とエール大学古文書館;獅子吼する獄囚;松陰、黒船上のウィリアムズと対面;漂流、踏海者の光と陰―ジョン万次郎、松陰、音吉、ジョセフ彦;佐久間象山と松陰)
第2章 英国の文豪スティーブンソンの松陰発見(古都エジンバラに集う四人の紳士;YOSHIDA TORAJIRO)
第3章 現代の志士朝河貫一
附論 開国史関係文献解題
著者等紹介
山口栄鉄[ヤマグチエイテツ]
1938年沖縄県那覇市生まれ。「国際琉球学」「欧文日本学・琉球学」を提唱。プリンストン、スタンフォード、エールの各大学を経て、沖縄県立看護大学教授に。バジル・ホール研究会名誉会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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