内容説明
戦後70周年の節目の年、周辺諸国からの悪意に満ちた情報発信戦に勝てない日本、「情報」に疎い日本の現状を豊富な事例で紹介し、情報力強化の具体策を提言。情報戦で完敗した近・現代史を見直し、そこから学べる教訓を示す。
目次
戦いにおける情報の重要さ
第1章 情報発信戦(情報発信戦の歴史;ケース・スタディ(過去の失敗)
我が国周辺国の情報発信戦
情報発信戦に勝利するためにはどうすべきか?)
第2章 情報獲得戦(本章での「情報」の定義;情報獲得戦の歴史;我が国に欠落しているインテリジェンス機能;我が国周辺国のインテリジェンス獲得戦)
終章 政策提言
著者等紹介
太田文雄[オオタフミオ]
昭和23年生まれ。昭和45年防衛大学校卒、米海軍兵学校交換教官、ゆうぐも艦長、スタンフォード大学国際安全保障軍備管理研究所客員研究員、米国防総合大学卒(国家資源戦略修士取得)、第1・64護衛隊司令、在米日本大使館国防武官、統合幕僚学校長を経て情報本部長(約3年)、ジョンズ・ホプキンズ大学高等国際問題研究大学院博士課程修了(国際関係論博士取得)、平成17年定年退官(海将)。防衛大学校教授兼政策研究大学院大学安全保障・国際問題博士課程連携教授、平成25年第二の定年退官。現在国家基本問題研究所企画委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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電球
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本書は元海自高官が著した国際情報戦の分析と対策…ではなく、殆どが著者のイデオロギーに基づいたプロパガンダの域を出ない物である。経歴柄、軍事面や情報組織面では良く記述されていると思う。しかし、プロパガンダ戦や南京事件等になると途端に感情的な文面となっており信用度がグッと下がる。また部分部分で日本の起こした事件を無かった事に誘導する箇所がある。著者は尖閣沖衝突事件で映像を流出させた人物を「愛国的隊員」と呼び擁護しているが自衛隊幹部として酷く抽象的かつ曖昧な「愛国的」を理由に命令違反を擁護するのは如何なものか。2015/09/07