内容説明
北朝鮮ミサイル発射事件(2012年)でも情報収集能力の欠如が露呈した「大韓航空機」撃墜事件(1983年)では、事件当夜の「情報当直幹部」として事件発生の兆候情報に関する報告を最初に受け、「ミグ‐25」亡命事件(1976年)では、「対空情報幹部」として現地函館に特命を帯びて急行した著者が国家警察予備隊草創期から保安隊を経て自衛隊に至る42年間の情報勤務を、反省をこめて振り返る。
目次
第1章 情報戦争の教訓(北朝鮮ミサイル発射事件(二〇一二年)
「ミグ‐25」亡命事件(一九七六年)
「大韓航空機」撃墜事件(一九八三年)
生かされていない「教訓」)
第2章 情報勤務の回顧(国家警察予備隊に入隊(一九五〇年)
北部方面隊勤務(一九五四年)
陸上幕僚監部第二部別室勤務(一九七三年))
第3章 情報業務の再生(自衛官定年退職(一九八五年)
北海道大学大学院進学(一九九二年))
著者等紹介
佐藤守男[サトウモリオ]
1932年三重県生まれ。1950年三菱重工業名古屋機器製作所入社。同年警察予備隊採用。陸上自衛隊北部方面総監部第2部(ソ連一般情報)、中央資料隊第1科(ソ連軍事情報)、陸上幕僚監部第2部調査別室(ソ連通信情報分析)を経て、1985年防衛庁事務官に転官(通信情報専門官)。1992年定年退職。同年北海道大学大学院法学研究科公法専攻修士課程入学、1999年同博士課程修了、博士(法学)。現在、北海道大学大学院法学研究科附属高等法政教育研究センター研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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