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ピースメイカーズ〈上〉―1919年パリ講話会議の群像

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  • サイズ B6判/ページ数 356p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784829504031
  • NDC分類 936
  • Cコード C0022

内容説明

世界を変えた6か月間、パリを舞台に繰り広げられた虚々実々の駆け引きロイド・ジョージ(英)、クレマンソー(仏)、ウィルソン(米)3巨頭が主人公のドキュメンタリー映画のような迫力ある記述。イギリス最大のノンフィクション賞「サミュエル・ジョンソン賞」受賞作品。第一次世界大戦後のパリ講和会議の全てを生き生きと描き出したノンフィクション。

目次

1 平和への準備(ウッドロー・ウィルソンがヨーロッパにやってくる;首脳たちの出会い;パリ;ロイド・ジョージと大英帝国代表団)
2 世界新秩序(国際連盟設立に向けて;ロシア;国際連盟;委任統治)
3 バルカン再び(ユーゴスラヴィア;ルーマニア;ブルガリア;休会中の真冬のパリ)
4 ドイツ問題(ドイツの戦争責任;ドイツの軍事力削減;賠償問題;ドイツ問題暗礁へ)
5 東西の挟間(ポーランドの再生;チェコとスロヴァキア;オーストラリア;ハンガリー)

著者等紹介

マクミラン,マーガレット[マクミラン,マーガレット][MacMillan,Margaret]
1943年、カナダ、トロント生まれ。ロイド・ジョージの曾孫に当たる。トロント大学トリニティ・カレッジで現代史の修士号を取得し、歴史学者となる。オックスフォード大学セント・アントニー・カレッジで博士号を取得。専門はイギリス帝国現代史、及び国際関係論。1975年、カナダのトロントのライアソン大学歴史学教授、2002年からは母校トロント大学トリニティ・カレッジの学長、2007年、オックスフォード大学セント・アントニー・カレッジの学長に。現在、カナダ国際問題研究所(CIIA)のメンバーでもあり、カナダの様々なメディアでコメンテイターとしても活躍している。著作は“Women of the Raj”(1988)や“Canada and NATO”(1990)があり、1995年~2003年、CIIA発行の雑誌“International Journal”の共同編集者。近著に“Nixon in China:The Week That Changed the World”(2006)がある。“The Peacemakers”(2002)でカナダ国内でも賞をいくつか受賞し、イギリスのサミュエル・ジョンソン賞を獲得した

稲村美貴子[イナムラミキコ]
1949年東京都生まれ。1983年早稲田大学大学院文学研究科西洋史専攻博士課程修了、文学修士。青山学院女子短期大学非常勤講師、早稲田大学商学部非常勤講師を歴任。早稲田大学付属現代政治経済研究所特別研究員などを経て、東洋女子短期大学教授となる。2002年病気退職。専門分野はイギリス現代史、アングロ・アラブ関係史。現在、日本西洋史学会会員、日本歴史学協会会員、早稲田大学史学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジュンジュン

3
上巻350p下巻270pと、なかなか歯ごたえのある作品。世界戦争後の新秩序を築かんとしたパリ講和会議を、ウィルソン(米)ロイドジョージ(英)クレマンソー(仏)を中心に据えて詳述。問題が多岐にわたるので、項目ごとに分けられている。上巻は国際連盟創設、東欧とバルカン諸国、ドイツ賠償問題。膨大な量の史料を活用したと思われる記述は、それゆえに少し煩雑。2018/02/23

takao

2
ふむ2024/02/06

tsuitsui

2
パリ講話会議の緊迫した状況、牽制、政治的駆け引きの難しさを感じられました。 著者の方もロイド=ジョージの子孫とそこも面白いです。 平和を作り出そうとした彼等。ただドイツ、バルカン半島を巡り混乱する。 国際連盟も構想がばらばら。 ただ未来の子孫たちが平和に生きられる社会を残そうという強い思いは伝わりました。表紙の3巨頭が仲良く?歩いているもの印象的です2013/12/16

大菩薩

1
悲惨な総力戦となった第一次世界大戦後、世界の『平和』を作り出すべくパリに集まった各国の代表の群像劇。条約とは、国際法とは、そして国際政治とはどのように生まれるものなのかといったことについて肌触りのようなものが感じられる。ある外交官の人に薦められて読んだのだが、実際にその人の口から語られた外交交渉の最前線と非常に似通ったものが感じられた。少し長いが、時代とその場所の『空気』を感じられる良い本だと思う。2011/01/27

もとせ

0
36頁【講和会議の三巨頭は、それぞれ自国に何かをもたらそうとした。つまり、ウィルソンは、合衆国の博愛やアメリカが一番であると主張しようとし、ヨーロッパ人がそう思わないのではないかという恐れを持っていた。クレマンソーは、フランスの深い愛国心、勝利の安堵感、ドイツ復興への絶えざる憂慮を持ち込んだ。ロイド・ジョージのは、イギリス植民地のネットワークと強い海軍を確保することであった。それぞれが国益を代表していたが、個性的でもあった。彼らの、弱点、強さ、疲労、病気、好き嫌い、もまた平和決定に影響していた。】2013/05/12

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