出版社内容情報
わが国の呪術の特徴は各時代社会の密教修法に収斂している。本書では、その背後に広がる呪術的世界の時代的特徴を、修法の時代的変化を軸に平易に述べる。<目次>1日本密教の源流 2国家仏教と密教修法 3貴族仏教と密教修法 4密教修法の新展 はなわ新書63
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
14
釈尊立教前のインドの呪術の伝統、ヨーガ行者による身口意の三業が密教の三密へ転じた歴史をまず述べ、その後仏教が中華に入るや儒教への反動から密教的仏教は歓迎される。この仏教を移入した我が国は、仏教を威力を有する新たな神として受容する。以下台密東密の成立から国家や大氏族を旦那とし、それらを鎮護する宗教として、修法に特化する歴史とその態様を詳述する。私が子供の頃でも、近県では真言呪言に仮託して狐狸を叩き出す習俗が見られた。この我が国にその後も長く残った民衆の呪術信仰については、残念乍ら僅かに触れられるだけだった。2023/09/24
冬至楼均
0
裏から見た日本史。2013/09/01
茅野
0
貰い物の1冊。事前知識がないとかなり厳しい。呪術とは言っても、主に経法。2020/09/25