戦略研究学会翻訳叢書
イギリスと第一次世界大戦―歴史論争をめぐる考察

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  • サイズ A5判/ページ数 213p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784829503720
  • NDC分類 233.07
  • Cコード C3022

内容説明

“不必要だった戦争”“勝利なき戦争”“恐怖と無益な戦争の典型”。イギリスではこうした否定的評価が多いのはなぜか?有名な反戦映画『西部戦線異状なし』などによってイギリスの軍事的成功が歪められていった過程を鮮明に描く。

目次

イギリスと第一次世界大戦―歴史論争をめぐる考察(必要な戦争 一九一四‐一九一八年;さらば古きものよ 一九一九‐一九三三年;ロバとフランダースの泥沼―一九六〇年代の戦争の再発見 ほか)
解説1 ブライアン・ボンドと『西部戦線異状あり』(戦争の勝利と敗北;第一次世界大戦とは何だったのか;イギリスにとっての第一次世界大戦 ほか)
解説2 一九一四年の「時代精神」(背景―ボーア戦争から第一次世界大戦まで;戦略の形成―フランスの事例を中心に;「戦略環境」 ほか)

著者等紹介

ボンド,ブライアン[ボンド,ブライアン][Bond,Brian]
1936年生まれ。ロンドン大学キングス・カレッジ名誉教授。オックスフォード大学ウスター・カレッジおよびロンドン大学キングス・カレッジ修了。1986年から、英国軍事史会会長

川村康之[カワムラヤスユキ]
1943年生まれ。防衛大学校教授。防衛大学校卒業、ドイツ連邦軍指揮大学修了。防衛大学校助教授、第4普通科連隊長、防衛大学校教授

石津朋之[イシズトモユキ]
1962年生まれ。防衛庁防衛研究所企画室研究調整官(兼)戦史部第1戦史研究室主任研究官。獨協大学およびロンドン大学教養課程(ICC)卒業、ロンドン大学SOAS大学院修了(修士)、同キングス・カレッジ大学院修了(修士)。ロンドン大学LSE博士課程中退、スワイア・スカラーとしてオックスフォード大学大学院研究科修了。ロンドン大学キングス・カレッジ名誉客員研究員として、「軍事史」「歴史と戦争」「アジア・太平洋地域安全保障史」の講座を担当(ダイワ・アングロ・ジャパニーズ・フェローを兼ねる)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Ohta "Landsman" Tohkan

1
本書はイギリスにおける、文学や演劇を通した第1次世界大戦の受容の変化を通して、現代に広く認識されている第1次世界大戦像が如何に形成されたかを述べたものである。これによれば、イギリスで一般的な第1次大戦観は1930、60年代に演劇やテレビ番組、文学を通して形成されたものであり、そこには事実と乖離した「神話」的要素が多く含まれているという。リデルハートら戦間期戦略家の著作から、「ブラックアダー」のようなコメディまでを網羅した本書の議論は現代を生きる我々にとっても非常に示唆的である。2020/04/26

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