内容説明
中国大陸戦線拡大、南進論を推進する勢力にとって、最大にして最後の障害物、それが真崎甚三郎だった。昭和初期の陸軍最高の実力者だった真崎甚三郎が、戦争拡大勢力によって排斥され、歴史の彼方に消えていったのはなぜか?2・26事件という局部的検証にとどまらず、昭和史そのものの検証と修正を迫る力作。
目次
1 昭和史の主役たち
2 荒木・真崎(皇道派)時代
3 颱風の眼・真崎大将
4 痛恨!昭和維新は成らず―厚かった天皇の壁
5 狡兎死して走狗烹らる―軍独走態勢の礎石
6 落ちた偶像―世論の残忍性