内容説明
多くの国で生産され、重要な食料の一つである米。農産物貿易自由化の中で、米さえも聖域ではなくなってきている。もはや、わが国の米問題はすぐれて国際問題なのだ。本書は、米の二大輸出国の一つタイ国の米全般を現地調査をもとに明らかにする。
目次
第1章 タイ米産業の鳥瞰
第2章 米輸出大国を支える米政策
第3章 低コスト稲作の舞台裏―経営と技術
第4章 近代化をめざす王国タイの農地問題と農地政策
第5章 人口爆発・工業化と稲作労働問題
第6章 流通業者が主導権を握る米産業
第7章 海外援助を活用した米の試験研究・普及
第8章 20世紀初期以降の稲作試験研究の展開とタイ農業発展
第9章 天水稲作国の水事情―強みと弱み
第10章 農業金融の近代化と稲作金融