目次
第1章 主要な概念
第2章 ドーピング問題
第3章 運動部活動の再考
第4章 根絶すべき体罰問題
第5章 学びとしてのフェアプレイ
第6章 スポーツの本質論
第7章 新しいスポーツ倫理の視座
著者等紹介
近藤良享[コンドウヨシタカ]
博士(体育科学)(筑波大学)。1953年岐阜県生まれ。1976年東京教育大学体育学部体育学科卒業。1978年筑波大学大学院修士課程体育研究科修了。1982年宇都宮大学教育学部講師。1985年筑波大学体育科学系講師。1995年筑波大学体育科学系助教授。2005年筑波大学人間総合科学研究科教授。2010年中京大学スポーツ科学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きぬりん
0
正確なタイトルは『改訂 スポーツ倫理』で、2012年刊行書の改訂版(トピック7つ削除、4つ追加)。主に著者の総説論文がまとめられており、ドーピング、学校の運動部活動、体罰、子どもへのフェアプレイ教育、意図的ルール違反、オリンピック、ジェンダー公平の問題が取り上げられている。全体的には、現在のスポーツの勝利至上主義的傾向を諌め、結果よりも過程、あるいはスポーツの本源的な楽しさを重視する「真の勝利至上主義」を提唱しているが、教条的な感は拭えない。ハンディキャップ制の導入によるスポーツの標準化の提唱が目を引く。2021/05/25