内容説明
本書は、従来キネシオロジーあるいは身体運動科学研究分野においてしばしば研究対象に選ばれてきた「身体の重心」に関して、現代の科学技術を適宜援用して、それを見直そうとするものである。その主眼点は副題「身体速度と外的仕事の生体力学的分析」に記されているとおり、力学的な速度測定を精密に行って身体の機械的仕事を量定する方法論的問題の解決に端緒を開くことにある。
目次
関心の源泉
第1編 方法論:速度測定法の開発(Kinematicな速度算出への疑義;自由落体運動のkineticな再構成;Kineticな速度分析法の創案)
第2編 身体重心のキネマティクス(静止姿勢の運動学;武道における重心運動;歩行の速度分析)
第3編 身体仕事量の評価(階段昇降のエネルギー変換効率;下肢屈伸動作のパワー出力源;外的仕事の評価と生体力学)
力学的運動処方への道
立ちはだかる弾性要素の難問
著者等紹介
大道等[オオミチヒトシ]
昭和27年千葉県生。47年東京大学教養学部理科2類入学。51年東京大学教育学部体育学健康教育学科卒業。57年東京大学教育学研究科博士課程単位取得満期退学。57年東京大学教育学部助手。61年国際武道大学助教授(バイオメカニクス担当)。平成8年国際武道大学教授、大学院スポーツ医科学系(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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